1.時間差攻撃(西 順一郎先生)

経営をMGの要素で表現すれば、以下のようになります。
この順番はあらゆる業種、業態に当てはまる絶対原則です。

それは、F↑→Q↑→MQ↑→G↑の順番だというものです。

これを西先生は「時間差攻撃」と称しています。
Fから始まる経営はGとして結実するまでには、時間差があるのです。

それは1ヶ月かも知れませんし、半年あるいは1年後かも知れません。
まかない種が実を結ばないのは当たり前ですし、その種をいかに多く蒔くことができるのか?
芽吹いた種にどれだけ大きく育てることがきるのか? です。

成果を出すには時間が必要なのです。

時間がかかるMQの収穫に、月末の25日までにMQ=Fのラインを越すのが計画目標です。
(1ヶ月30日として、考えています。)
そうすればf/m比率は80%になり、合格ラインと言えるでしょう。

2.「全体を見る・先を見る・足もとを見る」(宮川 惠さん)

これは、3年前のブログに書いたものです。
MGで涵養する3つの目(視点)

1)全体を見る… マーケットを俯瞰し、どこに経営資源を投入するのか?

2)先を見る… 5年後、10年後から逆算した計画、Fの投資をしていますか? ビジョンから逆算した投資・採用・研究開発のことです。

3)足もとを見る… 物事をデータベース・ファクツベースで見ることです。科学的経営の根本的成因ですね。

経営のポイントを的確に表現した金言です。

3.経営はF (バランス・タイミング・スピード)

やはりFはMQを生み出すパワーの源泉です。

見るからに貧弱でみすぼらしい会社盤は、必ず競争に負けて倒産(債務超過)に至ります。
それはMGをやれば、痛いほど身にしみてわかります。
F↓(ダウン)つまりケチケチ経営は、Q↓(ダウン)そして▲Gへの道標です。

ハイPかつハイQを出すためには、Fを3つのポイントで上手く使いこなすことが必要です。
また経営とはMQ>Fなのですから、
投入したF以上のMQを時間内(期間内)に産み出さないとなりません。

そのポイントは以下の3点です。

1)バランス… PとQのバランスや製販のバランス、在庫のバランスです。 さじ加減ともいいます。

2)タイミング… 投資のタイミングです。闇雲にFをかければいいものではありません。ライバルに仕掛けるのもタイミングを見てです。

3)スピード… 行動のスピードです。 決断したのなら一気呵成に行動を起こす。「兵は勢い」です。

また、いくらのMGを産み出せば良いのかの指標は投入したFの1.25倍です。
なぜならば、f/m比率の目標は80%だからです。
ソフトバンクの孫正義氏が「MGを100期やれ」と云う理由は、このFの3つのポイント(使い方)を体得し、さらにそれが「意思決定の訓練、そしてその能力を身につける」のに最適だからです。

経営の急所・ツボはここです。

しかし、本物のMGはもっとその先があることも事実ですが、詳しくはまた別の機会に譲ります。
実力を身につけたその先には、向上が待っています。

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〈初出日 2018.0912〉