リコモン(知的ワーカー)になるために必要な4つの「初期設定」についてお話ししていきたいと思います。

その1 「企業とはなにか」を知る

企業活動には、必要な3要素と考慮を要する3つの側面があります。

3要素とは「ヒト・モノ・カネ」のことです。
この3つがそれぞれ有機的に結合・作用しながら企業は活動を行います。

有機的に機能させるには、次の3つの側面にも留意しなくてはいけません。

この3側面とは以下のものです。

1.Performance  計数的側面 業績の評価と計数管理
2.Motivation  人間的側面 Y理論とSP経営
3.Creation   創造的側面 なにをやるのか 戦略や企画 イノベーション

経営とは、この3要素と3つの側面が有機的・機能的に補完しあい、組織として正しく機能し、成長していくことです。

そして企業は人(ひと)です。

ひとは生きている有機体ですから、
計数的側面、人間的側面、創造的側面をバラバラに切り取ってその問題解決を論じても意味はなく、業績も良くもならないのです。

三位一体として、トータルに体系的にバランスよく扱うことが肝心になるのです。

これをPMC理論と呼びます。

PMC理論とは、MG開発者である西順一郎先生がソニー時代に発見した企業論であり
その基本概念は、MGの設計理念にビルトインされています。

ただし、バランスが大事とは言いながらも一番重要なものは、「創造的側面」、すなわち戦略です。

戦略とは「なにをやるのか」を決めること

真の問題の本質を発見・追求し、イノベーションを起こすことです。

人間性と創造性の開発と発動。

自由と責任と情報による創造や革新(イノベーション)。

イノベーションを起こすには以下の訓練、要素が必要です。

「考える」トレーニングとは、予測と変化に対応すること。
「もしこうすれば、どうなるか」
「もしこうなったら、どうするのか」

創造には、「創造の13原則」と「真善美」がカギとなります。
そしてそのベースとなるのは以下の思考回路です。

「STLoWSの法則」  (基にして粗なる)

1.Scientific (基)  科学的かつファクツベース・データベース
2.Total    (粗) 全体的視点、視野
3.Long Range  (粗) 長期的な視点、視野
4.Well Balanced (粗) それらをバランスよく持つ
5.Systematic  (基) 体系的、合理的な視野

では、リーダーは部下にどういった姿勢で向き合えばいいのか?

信頼して任せる。 そして「ミス発見器」でサポートするのです。

人は信頼されることで、責任と意欲をもつのです。
責任を持つには自己の創造性によって活動できる自由度が必要です。

自由のあるところにのみ創造性を出すことができるのです。
(ここ重要)

本物のMGは、ゲーマーを百人作るより、たったひとりでも本物のリコモンを見つけて育てる。
それが社会のためになるのです。

MG研修の案内はこちらです。

〈初出日2023.0301〉