黒澤明監督作品のひとつに「隠し砦の三悪人」があります
ジョージ・ルーカス監督の映画「スター・ウォーズ」の元ネタとしても有名です

そこで、西 順一郎先生のおっしゃる「会計の3悪」をもじってみました (^O^)

経営計画を立案する上で、絶対にやってはいけない3つのタブーがあります
やっても意味は無く、その時間をQの獲得に向けたほうがはるかに良いからです

1.固変分解
2.共通費(固定費)の配賦
3.付加価値の範囲を考えること(限界利益の範囲)

特に1番と2番の意思決定に及ぼす弊害は甚大かつ最悪なものがあります

「今月の電気代のうち、固定費の割合はこれだけで、売上に対応する変動費の割合はこれだけである」
これが固変分解です

この分け方の基準からしてあいまいで、正確に出せるはずはありませんし出せてもほとんど無意味です

正解は費目別で分けることです
変動費はQに比例するものだけ(すなわち材料費または仕入原価)
Qに比例しないものはすべて固定費です

ナタで割るように、ざっくりと経営を見ることが肝心です

製造固定費の配賦もいけません 

なぜ製品の品質や性能に関係の無いものが、例えば工場の塀や屋根を修繕して工場の減価償却費が上昇した結果、
製造原価に上乗せされるのでしょうか?

給料の高いワーカーが作業すれば(技能は同じ)、それは製造原価に上乗せされるのは当然でしょうか?

そこには科学的な根拠がまったく存在しません   
いかにも恣意的でうさん臭くありませんか?

会計は情報です    経営の実態を写し出す鏡です

正しい舵取りをするために会計が存在するはずならば
一刻もはやく厚化粧を落とした真実を見せて、経営の意思決定に足りるものを提供する責任があるはずです

なぜFCがいけないのかを考える前に、DCで経営することが「正しい自社のすがた」を映し出すことを認識することだと思います

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〈初出日2017.1212〉