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「Do nothing」という選択(意思決定)についての考察:その2

1.3年前のブログに「Do nothing」について書いています。
「Do nothing」という意思決定:行動科学のMG (2018.1025)

初心者が多いMG研修では、この「Do nothing」について考えさせられることが多々あります。
とにもかくにも、やみくもにすべての入札に参加していく姿にです。

入札に参加することはとても大切なことなのですが、果たしてそれは今やることなのか?
他にもやるべきことがあるのでは?
仕事の優先順位を間違えているわけです。

カードを引いて、このターンでやることは「社長の仕事」なのか、あるいは「社員の業務」なのかを分けてやらないと、目の前の作業に忙殺されてしまって、戦略の勉強どころではなくなってしまうのです。

ですが、これも訓練なので初心者にそれを言っても仕方ありませんけど。

MGはひとり経営ですから、社長の仕事と社員の業務をひとりが並行して同時に行います。
社長の仕事とは言うまでもなく「意思決定」です。それも戦略レベルでの。

経営はやっぱりタイミングとスピード、バランスだと思います。
タイミングとは「やるか、やらないか」です。

「今はやらない、行動しない」は、重要な戦略的意思決定です。

2.MGの意思決定項目は全部で10項目です。

実際の経営の項目は、もっと複雑多岐にわたるのですが、MGではその中から特に重要なものを選択して10個にまとめています。

そしてこの中には戦略レベルと戦術レベルの意思決定が混在しています。

その中でも特異なのが「Do nothing」、すなわち何もしないです。

経営の教科書「マネジメント」の著者であるP.F.ドラッカーは「Do nothing」も意思決定のひとつとなりうると述べています。

経営では様子を見る、潮目の変化を見るときがあります。

特に今の時代のように技術の進化のテンポが恐ろしく早く社会のパラダイムシフトがまさに起きつつあるとき、
技術的革新からそれが経済的、社会的なイノベーションへと大きなうねりが起きているときには、その流れの方向を見誤ることは経営には致命的です。

それが「Do nothing」という選択になるのでしょう。

すこし歩みを止めて頭を使って考えるわけです。

MGも同じです。市場の状況を見て、未来を洞察する時間。そしてつぎのターンにそれを生かす。
それがMGの「Do nothing」です。Do nothingとは戦略的な視座での考察や洞察・予見のことなのです。

しかし、MGでは同時に業務も平行して行うためにM/Hも重視されます。
つまり戦術レベルでは手を動かして作業を行い、M/Hのスピードを落とすことなく頭の中では「Do nothing」をして戦略を練る。

ここを履き違えないように注意がいります。

戦略レベルでは「Do nothing」は重要な意思決定にもなりうるし、戦術レベルではそれは得策ではないのです。

3.経営は投資からスタートします。

それは投資のタイミングから始まります。

このFをかけるにはその時期がくるまで「何もしない」で準備するということが多々あるのです。
ここが勝負と見るやいなや、一気呵成に投資する。
それからがスピードとバランスです。

もちろん通常の業務は流れていますので一切の作業・仕事を休むということではありません。

MG研修の案内はこちらです。

〈初出日2021.0910〉