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「席は自由」 西式MGにおける教育論

正規分布図

西 順一郎先生と正規分布図

西 順一郎先生はご自身の著作(「知的戦略の展開」ソーテック社)のなかで
自分の教えているMGは「経営基礎学」であると述べています

MGは経営のイロハがふんだんに詰まった、経営の基礎を作る研修です
でもそれだけではありません

MGをやり続ければ“人間が変わります”

正確に云えば変わっていくのです

どう変わるのでしょうか?

MG開発当時の狙いはもちろん利益拡大の科学・MQの最大化でした

しかし参加者のなかには期数を重ねるにつれて意外な効果が出るようになりました
それは人格が向上する・人間性が向上してきたのです

MGの教育思想のベースにあるのは小林主義とYリロンです

そしてそれはいくつかの言葉で象徴されています

「席は自由」  「教えさす(教えあい)」

顔見知りや仲良し(インフォーマルグループ)同士で座ればお互いに分からないことも
聞きやすいうえに、教えあいもできるので学習の効果と効率が上がります

そこには初めての参加者もリラックスして勉強に臨める配慮があります

「インストは一番遅いひとのうしろに立つ」

西式は落ちこぼれを作りません     
それはグループでする山登りとおなじです
最後の人の、一番遅い人のペースにあわせます

西式は全員の決算ができるまで “待ちます”
出来ないのを放っておいて先に行くようなことはありません

「クラス分け(席順)はPQソート」

全員が自分のペースで勉強できる環境をつくります

勉強でも何をするにも人にはその人のペースがあります
MGの理念や目的を全員が無理なく勉強するためにPQソートでクラス分けをします

PQとMGの成績はおおむね相関し、参加者のゲームのペース(学びのペース)とも相関します

これは飲み込みの早いひとも遅い人も、誰もがストレス無く自分のペースで勉強できる優れた仕組みです

A卓にはA卓の勉強のやり方とスピードがあり、F卓もそれはおなじです

このように西先生はすべてに於いて教育の効果・効率を考え抜いておられるのですね

MGは“効率と人間性の同時実現”を追求(標榜)しています
西先生の教育はMGを通して人を変えて行きます

MGはそんな「人間改造機」なのです

〈初出日 2015.0825〉