今回は、8月にしのみやMGの振り返りをまとめてみます。
ゲームを行った15名(社)、4期分のデータを使って分析してみましょう。

1.Gアップを要素法で考えると、以下のフローチャート図が出来上がります。

Gアップの回路

2.そこで、今回のデータをマイツールのグラフ機能を使って、以下の要素の関係(相関)を見てみることにします。

MG成績表元データ

目的変数(Y軸)はすべてGにします。
説明変数(X軸)はそれぞれ、H・Q・F・MQ/Hです。
マイツールのG7番を使って、それぞれの相関を見ます。

GとH

1)GとH(MG25行説) この場合の説明変数はH(行数)です。
これを見ると、4期通算で100行で損益分岐点を越えることがわかります。つまり1期当たり25行です。

経営に於いては、「F↑→Q↑→MQ↑→G↑」この公式が崩れることはぜったいに有りえません。
経営は時間差攻撃なんです。
MGでもGを出すには、25行必要なことが証明されたわけです。

GとQ

2)GとQ  ここでわかることは、損益分岐点を越すには4期合計で70個のQが必要なことがわかります。
1個のQを生み出すのにかかるFは黒字会社で10.38円、赤字会社では18.30円です。

GとF

3)GとF  損益分岐点を越すには、4期合計で1,000円のFが必要になります。また、1円のFアップで1.62円のGが生まれます。
経営は逆算ですから、このデータから予測できることは、100円のGを計画するとなると161円(切片データ)+1.62*100=323円のFを計画することになります。

GとMQ/H

4)GとMQ/H  黒字会社と赤字会社の差はここにあります。
黒字会社のMQ/Hは16.1円で赤字会社は7.5円、その差は実に8.6円です。
そしてグラフからわかることは、MQ/Hは10円ないといけないということです。
この意味は、1回の販売で最低MQは50円必要であるということです。
理由は、ある材料が販売されるまでの行数(時間)は5行かかるからです。(材料仕入れ→投入→完成→販売、そしてリスクカードは5枚に1枚)

はたして皆さんは、1回の販売でMQを50円以上獲得できるように入札に臨んでいるでしょうか?

4つのグラフはほぼ正相関を示しました。
相関係数は以下の通りです。
1)0.88354
2)0.95269
3)0.92590
4)0.99182

どの要素もGと極めて高い相関関係があることがわかります。
とくにMQ/HがGに及ぼす影響が大きいことが数字で証明されました。

Gの最大化にはMQ/H、もしくはM/Hの最大化が極めて有効です。

MQ/Hも要素で構成されていますから、各要素を自社の現状に置き換えて考えて見てください。

MGは科学の結晶・塊です。
その科学の塊を実業(実務)と結びつける道具は、マイツールしかありません。
MGとマイツールは経営を推進する両軸・両論です。

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〈初出日2021.0812〉