どんな企業にも必ず3つのQが存在します

1.生産Qあるいは仕入れQ
2.販売Q
3.在庫Q

工場長は生産Qに最大限の注意を払います
効率よく生産することが自社の利益最大化に貢献することを信じて疑いません

営業部長は販売Qを伸ばすことに必死ですが、
倉庫の奥の隅っこでホコリをかぶっている売れ残った商品には無関心です

その在庫高を気にするのは財務部長です
生産量が(在庫高も併せて)増えていくに従って、材料を仕入れたり金利負担をはじめとする費用がどんどん増えていくからです

そして全体のQを意識しているのは、会社では社長ただひとりの状況です

ところが、これらのQは三位一体であることがMGをするとよくわかります

仕入~生産~販売~回収(集金)

企業活動というものは、すべてこの(キャッシュの)一気通貫とした流れの中で
営まれています

そしてこのバランスが崩れた時に資金ショートが起きるのです

3つのQを体系的に感じ、学び取ることはMGを学ぶ目的のひとつです

1.購買(仕入れ)Qを管理することで資金繰りの先々の予定がわかります

2.販売Qと在庫Qを管理することで生産Qの計画生産ができます

「3つのQ」を常に意識すること

一連の流れをデータにして、様々なQを予測・計画・見える化すること

西 順一郎先生は、「In-Out-残」という会計恒等式の原理をかたちにした、
この仕組みを「ヘッドライトシステム」と名付け、企業経営の未来を予測する
戦略会計の根幹としました

〈初出日 2016.0511〉

In-Out-残

In-Out-残 「戦略会計STRACⅡ」(西 順一郎著・ソーテック社)より