西式経営の特徴のひとつに「科学的」があります

複雑な企業経営をスパッと5要素に分解・表現して

1.法則性
2.普遍性
3.再現性

を持たせたのが、企業方程式です

このなかで、一番大切なことは再現性ではないかと思います

「再現性のあるやり方」というのは、誰がやっても同じような結果になる・期待した成果につながることです

「太郎さんがやったら上手くいくが、花子さんがやったら上手くいかない」ではなく
「部長のAさんがやっても、新人のB子さんがやっても、パートのCさんがやっても同じ結果がでる」のが再現性です

企業方程式は数学(科学)ですから、この再現性が使えます    しかも誰でもかんたんに

それが全員経営の重要な一因子を構成します

そしてデータベース主義です

これは決して「勘と経験の経営」を否定することではありません
むしろ今まで培ってきた勘や直感にデータベース・ファクツベースに立脚した洞察力を加味することで
意思決定の精度とレベルを上げようということです

企業方程式は一次方程式です

これだけでも経営にはかなりの有効活用はできますが
実際の現場での生産や販売は、変数が非常に多い、一次方程式でのMQ最大値を求めることになるので、コンピュータの力を借りないと無理です

経営者のみならず、現場での意思決定のためには優れた道具が必要となります
その最良・最適の道具はマイツールです

ここでよくある間違いは、それをどう使うのかを聞いたり勉強しようとすることです

正しいのは「なにをやるか」を決めること

学ぶことはマイツールの操作技術ではなくて、経営データの利用技術です

How to ではなく What to なのですね

経営情報を科学的に分析、検証すれば自ずからその方策は絞られてきます
データやファクツが「なにをやればいいのか」を示してくれるからです

1.それに優先順位をつけて
2.それを愚直に続ける

ここが明暗をわける損益分岐点です
結果の出ない企業は「やらない」「できない」理由ばかり探し続けて、結局やりません

〈初出日 2016.1018〉