硯

「愛に生きる」の著者・鈴木鎮一先生の鈴木メソッドの話(バイオリン教室の話)
は三浦シニアコースの定番です

その教室では初心者から上級者までが一緒に学び、またどんなに上級者であっても
授業の最初に弾き始める曲は必ず「キラキラ星」からです

MGもつねに全員が一緒に第1期から始まります

たとえ全員が経験者であってもです

それどころか、期数を積んだベテランほど第1期は大切にします

『それはあたかも書道においては硯で墨をすることに似ている
墨汁をドボドボと流して、はい始めようでは書道にはならないのだ』
(日光・上澤清閑さん)

「道」は礼に始まって礼に終わります
始まりと終わりを疎かにしないことは大切なことです

第1期はきちんとお金を使って、手順通りにやる
そして、その意味を正しく深く考察する

MGの本当の目的は人間性の進化と向上を目指すことです

“期数を積む”ということは、それを意識して中身のあるゲームや
振り返りのある経験を重ねるということ

その意味で第1期を省略する、あるいは1日に何期もやるということはできません

正しい順序(やり方)で正しく学ぶ    それを繰り返す
MGを“MGゲーム”にしてはいけないと思うからです

〈初出日 2016.0204〉